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薪割り斧のメンテナンス [道具]

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よくコメントを頂く薪ストーブ仲間のmintonさんから、昨日薪割り斧の研ぎ方を聞かれたので、自分のやり方を説明しようと思います。

自分が使うのは以下の写真のもので、ヤスリは写真の平ヤスリだけでなく、ノコギリの目立てに使う断面がひし形の目立てやすりを使うこともあります。大きさは斧に応じてです。

砥石は合成砥石や金剛砥石も使いますが、手っ取り早いのはダイヤモンドなので普通は400番の小型ダイヤモンド砥石をよく使います。大きな刃こぼれなどはもっと番手の小さな200番や150番でもいいと思います。

仕上げがやりたければ600、800番くらいで刃先を軽くなぞれば十分だと思いますが、産毛を剃るわけじゃないのであまり刃先を薄くしない方がいいと思っています。もっとも、ちゃんと研げば400番でも産毛くらいは問題なく剃れます。

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ところで研ぎ方ですが、両手を使うので写真が撮れず、タイマーで頑張ったけどやはりムービーでないと説明できないので、youtubeのアドレスを載せておくので、こちらを参照してください。すみません。(^^;
How To Sharpen an Axe by Wranglerstar (https://www.youtube.com/watch?v=JIZBwT-VDBY )

研ぐ時に気をつけることは次の事柄です。
・万力やクランプで斧をしっかり固定する。
・革手袋をして作業する。
・片側を研ぎすぎると刃先が片寄って波打ってしまい、一直線にならないので左右均等に。
・片側ばかり研いでしまい、センターが片寄らないように。
・鋭角に研ぎすぎない。刃先は鈍角になるように、できればハマグリ刃に研ぐ。
・刃の先端(向こう側)が減りやすいので、そちらがあまり減りすぎないように。
・研ぎ終えたら、薄く油を引いておく。

気に入った金槌を使いたいけど [道具]

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写真はヤフオクから
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日曜大工で家のあちこちで釘を打っていると、釘のサイズによって重さの違う金槌を使うことがうまく作業するにも、気持ちよく作業するにもいいってことがわかってきた。小さい釘には小さい金槌、太くて長い釘には大きくて重い金槌ってわけ。

うちには比較的小さめの金槌はあるけど、重いものとなると拾ってきた小型のハンマーくらいしかないんだけど、そのハンマーは打つ面が変形していて釘を真っ直ぐに打つには向いていない代物。でも大工じゃあるまいし、釘なんて毎日打つものでもないし、とりあえず代用できればすむものでもある。

でもなぁ・・・と思ってしまう。金槌なんて一度手に入れてしまえば多分買い換えるなんて滅多にないことだろう。そう思うと大金は出せないけど、ある程度形も作りも気に入ったものが使いたいたいと思う今日この頃。でも探していると、なかなか値段と好みが合致することってないんだよなぁ。

暗い国道の必需品 [道具]

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田舎の夜は暗い。特に冬の夜道は月明かりも無いのでとにかく何も見えない。街灯があるところはいいけど、国道といえども街灯の無いところや間隔が長くて歩くには役に立たないところも多い。そんなときに必要になるのが小型のバッテリーライト。今はダイオードの明るいものが多くて、いつも持ち歩くには好都合。

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私が使っているのはFenix製のCR123Aリチウム電池を1本使うタイプで、明るさを3段階にできる。小型軽量で明るいのは助かるけど、欠点は本当の暗闇だと明るく照らせる部分がスポットすぎて歩きにくいこと。なのでデュフィーザーをつけてあたりを満遍なく照らすようにしている。

もちろん専用品じゃなくて、ナルゲンの小物入れ。普段はこれに予備のバッテリーを2ついれているけど、口径がライトにぴったり。このライトは冬に歩道が歩けなくなった道では、あえて車道の右側を歩いて(対向車が前から来るのが見える)、ライトを体の前にして対向車にアピールしている。暗闇や薄明かりでも意外と目立つようで、結構遠くから大きくよけてくれるので安心感がある。

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以前はもっと口径の大きなライトを使っていたけど、そのときはフィルムケースで代用していた。これも同様に使えるけど、キャンプでテントの中を明るくしたいときなどにもぴったり。

金盤が欲しい [道具]

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金盤とは、平面の精度が高い金属の鋳物製厚板のこと。普通の定規などは、まっすぐに感じても実際はかなり凸凹している

最近ノミやカンナの刃を研いでいて、どうにも刃の裏の平面がうまく出せないでいる。バイト先に時々来る指物師の方に使っている道具などの手入れ方法を時々教えてもらうのだが、その人曰く「砥石じゃ裏は出せない」という。

もちろん世の中には仕上げ用の天然砥石をキッチリ平面出しして使っている人もいるけど、砥石の平面だしも必要で手間がかかるということらしい。もっと手軽にきっちり平面を出すことができるなら、その方がいい。

自分としては仕上げの砥石の平面を出す方法も知ってはいるけど、それができるってのはまた別の話で、やはり平面を出す難しさは常々感じていた。それに平面を出していない砥石では、きっちりした研ぎはできないことも感じている。

そこで教えていただいたのが、金盤を使うこと。使い方までは聞かなかったけど、それは職人さんとしては人に言うことでもないだろうとあえて聞かなかったけど、使い方はわかっているので、近いうちに金盤を手に入れようと思っている。

もっとも道具があればきっちり仕上がるというわけでもないので、やはり平面をしっかり研げるようにならないことには何事も始まらない。鎌や鉈、斧やノコギリはこうした刃物に比べるとずいぶん大雑把な道具だと感じるけど、そのノコギリもやはり相当に難しい。

毎日手入れしていてもしっかり目立てや狂い取りができるようになるには何年もかかるのがこの世界だろうから、慌てずじっくりやるしかないけど、それでもできるようにるかどうか。

やっぱりドカッときた [道具]

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昨日は快晴の1日だったけど、明け方から降り始めた(と思う)雪が結構な降りかたで、1時間で10センチくらい積もっていく。玄関を開けたらこんな感じだけど、イメージがわかるかなぁ。本当は昨日も雪の予報ではあったんだけど、今日から日曜日までは暴風雪。週明けには例年取りの積雪になるというので、今週末には2mほどは積もるのだろう。

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まあ、雪が積もればやらなければならないこともある(と言っても、雪下ろしに関することだけだけど)し、先日麻紐を買ってきたので、まだ余裕のある今日は1年間働いてくれた背負子のショルダー(肩紐)を編もうと思う。

一番右の背負子は重い物を運ぶのに一番使う。なのでこの肩紐は一度切れていて、針金で繋いで誤魔化しながら使っていた。ちゃんとしなければとは思っていたけど、直し方もわからないので修理の手が進まなかった。こんな作業初めてだし、やり方もわからないのでどうなることやら。まぁ、難しいことはないだろうし、こういうことは経験を重ねないとね。
タグ:背負子

キリの柄つけ [道具]

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今日は休みなので、朝から先日のキリに柄を付けることにした。桐材がいいらしいけど、自分的にはイチョウが好みなので適当な薪の中から太さ5センチほどの枝を持ってきて、ひたすら鉋で削るだけ。

とはいえ、一応ある程度の丸い棒にしなければいけないし、下の方は力を入れるために太目にする必要がある。でもまあ目測なのでいい加減。表面は紙やすりで整えるのもいいけど、今回は削りっぱなしのままで使うことにした。それでも一応の形にはなったので、ないよりは100倍もいい。今日はこのキリを使って押し入れに棚を作る予定。

古い五徳 [道具]

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先の曲がった部分は安直な曲げ加工ではなく、親指の先ほどもある鉄の塊が、鍛え、付けられている。

うちには長火鉢、火鉢があるけど、これまでは五徳がなくてちょっと何かを焼きたい時などに苦労していた。もちろん五徳が欲しいとは思っていたけど、なかなか思うようなサイズのものが手頃な値段で出ていない。時には朽ちそうなものが五千円、名のあるものなんて6〜7万円になっていて、「これで売れるのか?」と思ったりで、これまで手に入れることができなかった。

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ところが正月休みにヤフオクを徘徊していると、この五徳が目に止まった。1,000円ならばまあいいかと手に入れてみたけど、かなり古そうでいかにも昔の野鍛冶が作ったような無骨な佇まい。その分しっかりした鉄の塊で出来ていて、ひどいサビもなくまだまだ役に立ってくれそう。

出品していたのは秋田の人だったけど、多分囲炉裏で毎日何十年も使われていたものなのだろう。これならば炭で焼かれたり、汁物をこぼしても簡単には朽ちそうもない。網を乗せれば魚を焼いたり、肉を焼いたり、もちろんキノコも焼ける。これで火鉢を使う機会も増えるかもしれない。
タグ:火鉢

あらいの錐 [道具]

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今年最初の道具ネタは「あらいの錐」。半年以上もヤフオクで目を付けていたものの、数百円が惜しくてなかなか手を出せなかったが、いつ落札されてしまうか気になりつつの半年だった。しかし正月気分とお酒で浮かれて、やっと決断をしたものが今日届いた。

田舎暮らしをしていると釘を打つ機会はいくらでも出てくるけど、下手くそな自分は小さな釘は打てても太い釘はちょっと固い楓などに打つとすぐに曲げてしまい、ときどき錐が欲しくなる。

できれば「四つ目」と「三つ目」のそれぞれで大きさの違うものが欲しいけど、とりあえず今回の三つ目錐は少しサイズの大きなもの。ちょっと太めの釘を曲げないで打ち込むには、錐で穴を開けて釘をリードしてやると打ちやすい。

ちなみに小型の三つ目は、バイト先のシェフが小学校で使っていた、ちょっと軸がズレて曲がったものをもらって使っている。細い釘ならこれでもなんとかなっている。

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昔、大工仕事の難易度を表すのに「いち錐(きり)、に鉋(かんな)、さん手斧(ちょうな)」という言葉があったらしい。誰でも扱える錐が最も難しいのも不思議だけど、単純なものほど奥が深く、一見簡単な仕事を丁寧にこなしてこそ良いものができるという戒めを含んだ言葉かもしれない。

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あらいの刻印は多種多様

実はこの錐、鋸や斧と同じように鉄を熱して打って形を整えて作られたもので、戦前~昭和中頃(40年代らしい)まで埼玉県川口市の新井行雄氏(故人)が夫婦で作っていたもの。「あらいの錐の精度は素晴らしく、折れず曲がらず全くブレがない」と聞くが、その使い心地はこれからの楽しみ。

手間の掛かる手作りで日産20本の仕事。新井氏の生前は名人につきものの貧乏暮らしだったらしい。贋作も出回っているようだが、その贋作さえも今の錐に比べるとずっといい出来というのは皮肉なものだ。

錐は回転運動で仕事をするので柄と刃の中心軸が通っていることが重要になり、刃に柄をきちんとすげるのはけっこう難しい。刃の部分を万力で押えて柄を慎重にすげるが、刃に合わせて柄の方を削り直す方が簡単かもしれない。
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金床を据えてみた [道具]

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先日山で取ってきたブナの木は、レールで作った金床を据えた。生の方がいいのか、乾燥させてからの方がいいのか迷ったけど、今回は生で。理由は特になくて、乾燥させると釘が打ちにくいかもしれないって程度のこと。

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この部分がカンナの刃の裏押しをする部分

台にする木の両端の平面を出すのが意外と面倒で、もう一度鋸でカットすればいいだけの話なんだけど、今回は突きノミとカンナを使ってみたが、上手くいかない。でもこれで鋸のアサリだしもカンナの裏押しも、とりあえずはできる環境にはなった。うまくできるかどうかはまた別の話。(^^;
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金床のエッジ部分は面になっていたけど、アールがついていた方がアサリだしに使いやすい気がして、片側だけヤスリで削って角を丸くしてみた。どちらがいいのかは、今後いろいろやっているとわかってくるだろう。
タグ:金床

鋸の目立て [道具]

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そろそろ外にある薪を片付けなければいけないので、以前目立ての練習をした鋸を使ってみたら、これが結構よく切れて自画自賛。(^^)

でも刃先を見ればとても人に見せられるような状態じゃないので、再度やり直すことにした。先日は刃先の短くなったものを擦り込み(谷を深くする)をして歯を長く伸ばしたけど、刃先の形がバラバラ。なのでまずは一度歯の先端を全部平ヤスリで落として、頭の高さを揃えた。

そのあとに歯先を落として平らになった部分をヤスリで尖がらせ(写真は片側だけ尖がらせたところ)、この後に天歯をつけて、さらに1つおきに左右に振り分ける作業をする。鋸の歯は数が多いので面倒だけど、やるたびにちょっとづつうまくなるのか、作業が楽になる気がしている。

鋸の目立てと汚れ落とし [道具]

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今日は久しぶりに日が差した。冬も近いし薪の用意もしなければいけないので、大きな鋸の目立てを済ませることに。大工用の鋸と違って歯が大きいので目立ては簡単。とはいえ、ヤスリの角度を正確にしなければいけないので、まだまだ上手くやるには時間がかかる。

この鋸は古い土佐のもので、長さ100 センチ、刃渡り71センチ(2尺4寸弱)、 巾 17センチ、重さ1.7キロ もある。うちにある鋸では最大のもので、木曽の木こりが使ったものらしいけど、窓鋸でもないしまだ玉鋼の時代の明治初期、あるいは大正のものかもしれない。銘は土佐の名鋸鍛治の直系らしきものが記されているけど、真偽のほどはわからない。

目立てとすり込みで歯型が変わっているんじゃないかと想像するけど(手元の鬼歯がないし)、板の狂いもなく大事に使われていた印象がある。刃先が1本飛んでいるのが残念だけど、幸い引っかかるほどでもないので、使っているうちに修正できるかもしれない。まぁ、先の先の話だけど。

実用で使われていたものらしく、歯や板には木材の脂が固まっているので、それも丁寧にそぎ落とす。板に傷をつけたり板自体を削ってしまうと、薄い鉄板でできている鋸は簡単に狂いが出るので慎重に。でも鉄色が漬物のナスのようにナス紺色で、赤サビとは違いうまく錆びている。昔の職人たちはこの色が出ると「仕上がった」と言ったらしい。

材質の問題か、焼き入れの問題か、ヤスリが乗りやすく目立てはしやすい。山で仕事が終われば夜毎に目立てを繰り返した杣人には、ありがたい道具だっただろう。

使い心地はやはり自分には少しだけ長すぎるけど、乾いた堅い木でもよく刃がかかり、切り屑の排出もよくて切れ味はいい。これなら仕事がはかどっただろう。
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ドリル各種 [道具]

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何かを作ろうとすると、どうしても必要になるものが出てくる。前から木槌が欲しくて作りたいとは思っていたけど、四角いひつ穴(柄を入れる穴)を掘るにはノミがなく、簡単な丸い穴にするにはドリルがないということで、なかなか作れなかった。

そこで毎度のことながらヤフオクで割安のドリルを探していたら、やっとまとめて1,500円というのがあり手に入れたのがこのドリル。出品されていたのは各種の組み合わせがあり、これは15、16、23、24ミリの組み合わせ。どうしてこんな組み合わせなのか、ちょっと疑問だけどしょうがない。

このくらいのサイズがあれば大小の木槌が作れるので、とりあえずは満足。でも小さい穴を開けるにはやっぱり電動ドリルが欲しいところ。実は電動ドリルはもらったものがあるのだが、どうやらバッテリーがダメになっているらしい。新しいバッテリーを買うのも躊躇しているところだけど、やっぱり欲しいなぁ。

炭割器 [道具]

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さて、これは「道具」なのか?という疑問もわいてくるけど、一応「何かをするための器具」だから道具でもいいだろう。といっても見たとおり、大層なものじゃない。古いクサビを太めの桐の枝に刺しただけ。

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こんな具合に炭の割れ目に刺して、ドライバーのようにねじって使います。そのために握りは太くしました。太い炭を縦に割るには都合が良くて、細かく割れてしまうこともなくていい感じ。ここ数日ずいぶん寒くなってきて、そろそろ火鉢も本格的に稼働しそうなのでこんな道具も日々役立ちそう。

ところで週明けにはキノコ仲間の「おおむらさき」さんが遊びに来てくれるので、ちょっとマイタケポイントをいくつか見てきた。それでがっかりしたことが一つ、嬉しかったことが一つ。

がっかりは、先日見つけたマイタケが10株くらい出ているポイントをシェフに教えたら、人に見られている時に少し採ってきたらしく、残してあったマイタケが今朝は全部なくなっていたらしい。お年寄りが見ていたとか、写真を撮られたとか言っていたので、まあ当然の結果でしょうがない。

残念なのは今までキノコ狩りの人が入らなかったこのポイントが、これで潰れてしまったこと。というのは、このたくさん出るポイントの手前には、大きなマイタケが出る木が2本あり、今年はその2株が残っていた。ということは、ここに誰も入っていなかった証明になる。

でも一番奥にあるたくさん出るポイントがばれた以上、手前のふた株もばれてしまうのは当然。これでここの3本のポイントは「早い者勝ち」だけど、やっぱり毎日見ることができる地元の人にはかなわない。なのでここはほぼ諦めた方がいいポイントになってしまった。

嬉しかったことは、新たなポイントが1つ見つかったこと。これは昨年「絶対に出るな」と目をつけておいたところだけど、いい時期に忙しくて見に行けなかったところ。昨日雨が小降りになった時に意を決して見に行ったら、いいサイズの株が3つ流れていた。

流れていたのは残念だけど、「あ〜、やっぱりあったか!」という嬉しい気持ちが勝った。ここ数年、「ここは出るな」という場所がずいぶん高確率で当たるようになっている。多分8割くらい。まぁ、その「ここは出るな」ってところを見つけるまでが大変なのは変わらないので、やっぱりマイタケ探しは難しいのかもしれない。
タグ:マイタケ

手斧のカバー作り [道具]

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自分の場合、一人で山に入るときには鉈ではなく斧を持参することが多い。斜面を上がる時に杖にしたり、適当な太さの枝を切って杖にしたり、蜘蛛の巣を払いながら進んだり、ブナの木を叩きながら進むことで熊よけにしたりと、鉈に比べて応用範囲が広いためだ。

ところが先日、キノコ探しに行って斧のカバーを落としてきてしまった。これまでに使っていたのは茶色の革でできたカバーだったので、探しに戻っても見つけることができなかった。カバーがないと蹴つまずいたときなどに、刃先で怪我をすることがあるからだけど、意外とカバーをしていて良かったと思うことがある。

そこで今回はちょっと厚めの皮を使って、しっかりしたカバーを作ってみた。金具は使いたくなかったので見てくれは悪いけど、まあまあの出来かな?色は目立ちやすいように赤を選んでみた。これで少しは見つけやすくなるかもしれない。
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エンジュの木で木槌を作った [道具]

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一昨年、地主さんのところにあったエンジュの木を倒して欲しいと頼まれ、切り倒した後にもらってきた。その枝を使って木槌を作ってみた。エンジュの木は北に植えると「キタエンジュ」といわれて、魔除けの効果があるとされているらしいけど、倒す時に「硬い」と聞いていたし、手斧の柄にするにもいいらしいので適当な太さの枝を乾かしておいたもの。

工作自体は難しいこともなく、適当な長さに切ってドリルで穴を開けて、柄の太さを合わせてはめ込むだけ。でも好きな大きさ、重さで作れるのが工作のいいところかもしれない。木槌は以外と使い道が多くて、カンナの刃を出したり外したり、木釘を打ち込んだりしている。

一度やってみたかったけど、これなら割れてしまってもすぐに作ることができそうだ。次は桜の木か、栗の木で作ってみたいけど、地主のばあちゃんが言うには、豆を叩いて潰すのに銀杏の木がいいらしい。柔らかく木肌の綺麗な銀杏でつくる木槌もいいかもしれない。

次回はもう少し仕上げにも気を使ってみた方が良さそうだけど、自分で道具を作るのも趣味の世界としては楽しいものかもしれない。
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久しぶりにスパッと指を切ってしまった。削るのに使った突きノミを研いだのがうまく研げていたようで、指先を動かした時にちょっと刃に触れたら見事に切れた。おまけにノミの角に触れたらやっぱり見事に刺さった。痛いかも(^^;

鋸の目立て用歯槌を一式 [道具]

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50gから265gまで10本の歯槌と、2種類(左側)の修正用槌。今の所目の細かい鋸の目立ては難しくてできないので、左の小さい4本は今後のためにって感じ。基本的に大きな鋸がメインなので、使うのも大き目の槌になる。でもゆくゆくは細かい鋸も自分で目立てするつもり

うちには趣味と実用を兼ねた鋸が大小10枚以上もある。小は折りたたみ式から、徐々に大きくなって両刃鋸が2枚、そして片歯鋸では大きなものは歯の部分が2尺(60センチ)以上あるものまである。折りたたみ鋸以外は替刃式ではないので、切れなくなれば自分で目立てをして(刃先を研いで)使っている。

目立てに使うのはヤスリだけど、何度か目立てをすると歯が短くなるので、歯の谷の部分を擦り込んで歯を長くする。そのときに歯の1枚1枚を左右に振り分ける作業(アサリだし)が必要になる。

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全部の槌の刃先の幅、厚みが違う。鋸歯の大きさで使い分ける

アサリだしは、鋸の切り進んだ隙間が板厚だけしかないと、鋸が木材に挟まれて動かなくなるので、歯を左右に振り分けることで溝を広めに確保するための工夫だ。その作業には歯先を叩く歯槌というトンカチが必要になるけど、鋸の大きさが違えば歯の大きさも違う。

大きな槌で小さい歯は叩けないし、小さい槌で大きな歯を叩いても作業が進まない。というわけで鋸歯の大きさに応じた歯槌が必要になってくる。それに使っていると鋸は狂いが出るけど、その狂いを直すには金床の上で鋸を叩いて修正する。

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この2つの槌が修正用の槌。鍛冶屋が手打ちしたものをずっとお隣に借りていたけど、その使い心地がよくて同じように手打ちのものを探していた。打った時になんとなく当たりが柔らかく感じる気がする

鋸の縦に狂いが出ているのか、横に狂っているのかで叩く槌の形が違う。基本的に鋸は叩いて伸ばすことでしか修正できないので、その伸ばす範囲、方向によって槌の形が違うわけだ。打つ面が丸いもの(上)は鉋やノミの刃先の修正にも使えるが、面白いのは、その鉋の修正に使いやすいとされる槌の重さが60匁で、この槌もそれに限りなく近い重さになっていること。

この槌は古いものなのに、現代で最適とされる重さと同じにできている。経験値から作られる道具は同じような重さになるのかもしれない。どれもこれも昔の手打ち仕事で作られたもの。焼き入れの跡が残るものもあって、それぞれに鍛冶屋の銘が入っているのも嬉しい。

そんなこんなで作業に応じた槌がこんなに集まってしまったけど、あとはこの道具を使ってしっかり修正技術を身につけなければ。
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古道具市の戦利品 [道具]

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右上の小さな鎌が欲しかった

最寄りの駅では日曜日の午前中に、フリーマーケットとは呼びにくいくらい小さな市が開かれる。そこでは時々古道具が出されるので、毎週楽しみにしていたけどタイミングが合わずにゆっくり見ることができなかった。でも今日はバッチリ。

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こんな小さいのに立派な打ち刃物。研いだらサビは酷くなかった

箱に入れられた鋸やカンナ、ノミなどを見ながら話をしていたら、最初の写真右上の小さな鎌が目についた。鎌としては小さすぎて使えないけど、柄が使い込まれて光っているし、鎌の部分はかなり錆びているけど、どうやらちゃんとした作りに見えたのでもらってきた。

銘はないけど「かどに大」と打ってあるし、しっかり鋼が入った打ち刃物で、鋼はまだ刃先から10ミリほど残っている。目立てヤスリを当ててみると、焼き入れもバッチリ。多分この小さな鎌は、野鍛治が自分用に小さな刃物代わりに作ったものじゃないだろうか。そんな気がするほど、小さいけれども大きな道具に負けない良い作りだ。

どうやらこの鎌は、桶屋が使った道具のようだ。用途としては桶のたがを切るためのものらしい。竹のたがを切るので、しっかりした刃物が必要だったのだろう。

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早速サビを拭いて研いでみると、小さいながらも肉厚もある。鋼を含めて古い鉄が使われているようで、鍛接された部分も綺麗に見える。研いだら切れ味もなかなかいい感じ。古道具屋の親父が言うには、大正以前のものだろうという。すっかり気に入ったので、持ち歩けるように刃先部分のカバーを作らなければ。

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他には大きな突きノミを1本。これは欲しかった道具だけど、残念ながら刃は片研ぎだし、鎬は丸くなっているし、何より裏が切れていて刃がつかない状態。黒檀の柄で良いものそうだけどどうしようかと迷ったら、鎌と二つで半額にしてくれるというし、ノミの先だけも1本おまけにくれるというのでもらってきた。

早速家に帰ってからこの3つを研いで見たけど、突きノミは初めての裏押しも思ったよりもうまく行き、苦手な研ぎもまあまあうまくいった。この突きノミは鉄を見ると結構古い道具のようで、これも気に入った。

先だけのノミは古いものではないようだけど、鋼はしっかりしているし、鋼の入れ方も綺麗に整っているのでそう悪いものではないのだろう。あとでこちらも柄をすげて使えるようにしなければ。ともあれ、一気にお気に入りの道具が増えて嬉しい休日となった。
タグ:ノミ

ハンマーの柄をすげ替えた [道具]

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先日シラカシの柄をまとめて手に入れたことをアップしましたが、早速大きなハンマーの柄をすげ替えました。6本ある柄はみんな両端の太さが違うので、木目を見ながら一番作業が簡単そうなものを選んで入れてみました。

今までの柄に比べると手元が太いので振り回しやすそうだし、長さもあるので力も入れやすそう。大きなハンマーなんて使うことは昨年までは考えもしなかったけど、大きな楔とともに薪割りにはなくてはならない道具です。実は斧を使うよりも楔とハンマーの方がずっと楽だったりします。

ハンマーの下にある2つの楔はそれぞれ1.5キロほどもありますが、一つは地主のじいちゃんにもらった40年ほど前のもの。もう一つはヤフオクで500円で手に入れたものですが、どちらも時代を経て頭が潰れてキノコのようになってます。薪割り作業には2つあると何かと便利です。

シラカシの柄を手に入れた [道具]

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大きなハンマーや薪割り用の重い斧を使っていると、ごく稀に柄が折れてしまうことがある。使い方が悪くて打ち所が悪い場合もあるし、柄の木目が悪くてあっさり折れることもある。ということで、ホームセンターで適当な柄を探していたけど、こういう柄も結構高くて1本2,000円以上する。

なかなかこんな高級品は買えないので、山でブナの適当な枝を持ってきて室内で乾燥させたり、廃屋のケヤキのまっすぐな柱をもらってきては予備用にとってあるが、いちいち形を整えたり仕込む部分のサイズを合わせたりと手間もかかる。

そんな折、ヤフオクでシラカシの焼けたものが在庫整理で4本1,000円という破格値で出ていたので、早速落札した。おまけに1本はヒビが入っていたと連絡したら、さらに1本送ってくれるという。送料を出したら儲けなんて全くないのにありがたいことだ。

これでハンマーの柄も入れ替えることができるし、薪割り用の斧の柄が折れても心配ない。ちなみに長さが90センチもあるので、大概のものには流用できる。畑の石を取り除くために古いスキも手に入れたいけど、その柄もこれでまかなえそうだ。

大きなバール [道具]

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田舎暮らしは、都会では全く考えもしなかった道具が必要になることは珍しくない。今回手に入れたバールは長さ90センチ。赤いバールは45センチで1年ほど前に買ったものだけど、予算不足で長いものが買えなかった妥協の産物。今回のバールは中古を1300円で手に入れることができたので、価格は小さいのと同じくらいだった。

大きなバールは廃屋の柱に埋まっている太い釘を抜くためだけど、80年、100年と時が過ぎている釘はなかなか手強い。最初の冬、十日町の古い機織り工場などが取り壊された時に現場で借りたバールのパワーは想像を絶するもので、太い釘も簡単に抜けて驚いた。とはいえ、1mを超えるバールの出番などそうそうあるはずもなし、買うにしても結構な値段がするので諦めていた。

ところが廃材の声をかけて頂けることが意外と多い。いま少しづつ運んでいる廃材も太い釘が隠れていたりして、チェーンソーの刃を痛めたりする。小型のバールでは太い釘は手も足も出ないけど、このバールなら廃材を動かすのも釘を抜くのもだいぶ楽になるだろう。

秀常の新しい斧を手に入れた [道具]

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ヤフオクで70センチほどの新しい斧を手に入れた。重量は1.4キロと軽め(斧頭は970の刻印があるので、970gだと思われる)。古い方は斧頭が小型なので、最初は柄の長さが46センチだったものを、パワーアップのために10センチ伸ばして56センチのものに入れ替えてある。なので小型の割に少し重量が増して1.0キロ(斧頭自体は多分600g程度)。

新しい斧を使った感じは、さすがに400gの違いと柄の長さの差は大きくて、小型のものに比べると伐採はかなり楽。直径10センチ程度の枝なら3回ほどでカットできるし、20センチほどあっても苦労はそれほどない。

斧なんて薪割り用、枝を落としたり焚付けを作る用の2本もあれば十分だけど、少し長めの軽い斧があると便利だし、手持ちの小型の斧がとても切れが良くて刃持ちもいいので、同じものがあればもう1本欲しいと思っていた。

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今回手に入れたのはお気に入りの小型の斧と同じ「秀常」の銘(登録商標)があるもので、少しだけ大きな木を切るための斧。ただし、同じ「秀常」でも作られた時代も作った鍛治も違うようだ。この写真の銘で言えば写真上の銘が今回手に入れたもので、「秀」の文字の撥ねが違っているし、常の字も少し違う。

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ひつ(斧頭の柄の入る穴)の形は最初に手に入れたものが楕円で、今回のものは前が狭い台形。現在の土佐ものはこのひつ穴が長方形になっているが、昔は台形は長野、楕円はその他の地方で、土佐では長方形だったらしいが、斧の大きさなどで違ったのかもしれない。

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またこの写真でわかるように、土佐ものの印でもある「帯」の深さが違うために、斧の断面にも違いがあり、古いものは帯の部分がくびれている。現在のものの帯は表面だけがヤスリで擦られた形だけのもだが、古いものはしっかりとえぐれている。今回のものもわずかに溝になっているが、この帯のいわれはまだ聞いたことがないのが残念。

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今回手に入れた斧には「カドに守」と焼き印が押してある。これが山に守だったら、この斧を卸していた卸屋や道具屋の印ということが多いのだが、角の印は使用者のものなのか、製作者のものなのかわからない。が、一つ上の写真にもカドの一部とも思える線と「亘、寅」などとも読めそうな刻印があるが、判別はできない。秀常の過去の鍛治の名前がわかればいいのだけど、その資料は見つけられないので、これは想像に過ぎない。秀常は現代でも親子で制作を続けているので、いつかは確認してみたいものだ。

ちょっと研いで見た感じはとても固い鋼が使われていて、割り込み(軟鉄に鋼を挟み込む)の仕上げは新しく手に入れたものの方が上手いように思える。しかしどちらの斧もよく切れるのは確かで、秀常のキレの良さは受け継いでいるように思う。あとは刃持ちの良さや研ぎやすだけど、これはもう少し使い込んでからの判断になりそうだ。
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一番大きな鋸(最後にちょっと追記) [道具]

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うちにある一番大きな窓鋸は、この写真の一番上にある多分2尺というサイズ。大きさが実感できないと思うけど、歯の付いている部分の長さが60センチ強、幅が21センチもある。真ん中が1尺8寸というサイズで、これでも結構な大きさだけど、持った感じはひとまわり小さく感じる。

今のところ、この1尺8寸というサイズが一番使いやすいけど、同じ1尺8寸でも首の長さなどが微妙に違っていたり、幅が違ったり、歯の形が違うなどでそれぞれ使い勝手が違う。一番下が1尺4寸というサイズで、歯の部分が42センチくらい。大きさとしてはまあまあ一般的な大きさか、少し大きいかもしれない。これ以下のサイズは細い木を切るとき用で、ある程度の太さの木を切るときはこの3本のサイズになる。
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歯の大きさを比べてみると、こんな感じ。下から大、中、小と並べたけど、歯の大きさはかなり違う。鋸の場合、「大は小を兼ねる」って言葉が通用しなくて、小さい鋸で太い木を切るのは大変だし、大きな鋸で細い木を切るのは目が粗いので難しい。それぞれ適応するサイズがあって、その中で歯が大きければ能率がよくなるし、普通の歯よりも窓のこの方が能率がいい。

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一番大きな鋸は「玉鋼力」と刻印があるけど、これはどういう意味なんだろう。確かにヤスリでこすった跡を拡大して見ると、古いかんなの地金のような感じに見えるので、玉鋼なのかもしれないけど、その割には作りが綺麗すぎるような気もしている。ともあれ、この大きな鋸は太い丸太を玉切りするときに活躍してくれる。
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面白いのは歯形。この2尺の鋸の歯形は「窓鋸」といって、縦引きの歯1枚と横引きの歯4枚が1セットで付いているけど、その横引きの歯が普通と違って古い形ともいわれるバラ目になっている。

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こちらが横引きの歯で先端が斜めになった台形

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こちらがバラの棘のように尖った歯先のバラ目

横引き鋸の歯は横から見ると台形になっているのに、バラ目は三角形。そのためにバラ目は木を切るときに縦にでも横からでも斜めでも引ける。ただし縦、横、それぞれ専用のほうが切れ味はいいはず。あえてバラ目にしているのは何故なのか興味深い。

山仕事用の道具なので大工用の鋸とは違い、切り口の綺麗さよりも切断の速さが大事な鋸というのがミソかもしれない。というのも、昔の山仕事は出来高払い。杣や木こりは人よりも少しでも多く切る(速く切る)工夫をしていた。

そのために特に重要な鋸の歯形は人には絶対見せず、仕事が終わればすぐにカバーをかけたという。道具を雇い主の森林組合などで貸し出すようになると、返す時には目を潰してから返したほど、自分なりの形を大事にした。これは何より、人よりも少しでも多く稼ぐための工夫だった。

この鋸もあるいはそんな杣が使っていた、自分だけの刃先形状なのかもしれないと思うと、目立てして現代風の刃先にする前に、もうしばらく使い込んでみたいと思わせてくれる鋸でもある。ちなみにこの鋸はヤフオクで北海道から入手したもので、開拓時代に使われたものだろうと想像している。

出品者(昭和25年生まれ)にこの鋸の生い立ちを聞いてみたら、次のような一文が届いた。

「知人より譲り受けた商品で、道北管内と思います。ご承知のとおり旭川は明治期第7師団設置により軍都として栄えるとともに木材業が盛んになり、大雪山麓をはじめ、うっそうと生い茂る原生林の伐採により木工場が林立したと聞いています。

当時は鋸と斧の作業ですから、地元をはじめ、本州からも鍛冶職人の存在が重要であったようです。私も子供ころ父の手伝いで自家山林で、雪を利用した冬山造材(積雪を利用し馬で搬出します)腰まで埋まり作業致しました、夕方近くなると、空腹と寒さで震えて家路につく様子を思い出します。」

アサリ槌各種 [道具]

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いま持っているアサリ出し用の槌はこの5本。重さは左から220g、210g、200g、135g、50gで、10gの違いは結構大きい。柄の長さは左の一番重いものが一番短くて16センチ、次が200gの19.5センチ。

実はこの2本の槌はお隣さんの兄弟の鍛冶屋さんの形見で、それを使わせてもらっている。これはどちらの槌も片側が鋸の刃を曲げてアサリ出しするための薄いもので、反対側が普通の槌の断面(円形)をしている。

210gと135gのものは自分で買ったもので、自分の使いやすい柄の長さにしていて、それぞれ21.5センチ、20.5センチ。一番小さいのは軽いので少し長めの24センチにしてある。

どれも根拠があって決めた長さじゃなくて、慣れてきたら長さが変化するかもしれない。というのも、鋸の歯は鋼だけど意外と叩くことで変形する。慣れればより少ない力で数を叩いて微妙な修正になるはずで、あまり長い柄は必要ないのかと想像している。

ところで面白いのは、山形で両側が薄くなっている槌は比較的最近のもの(とはいえ昭和の品。今のものは打面に超硬度のチップがはめ込まれている)だけど、借りている槌とは打った時の感触が違う。どちらがいいのか判断はつかないけど、新しいのは硬くてシャープで、古いものは当たりが柔らかく、金床を強く叩いていると潰れてくる。そんなに強く叩くものではないのだろう。

借りているものは鍛冶屋だった人が自分に使いやすいように作ったものだけど、用途に応じて焼き入れや焼きなまし具合を変えてこんな違いを出しているのだろうと思うと、槌という単純な道具も以外と奥が深そうだなぁと感じる。
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ヤスリがダメになったけど、目立ては上手くなったかも [道具]

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鋸の目立てに使う、ダメにした75ミリと100ミリの両刃スリ込ヤスリ。でもこの2本でかれこれ2年は使っていたわけだから、十分元は取れているのかもしれない。買ったのもヤフオクでまとめてなので、1本でせいぜい300円くらいだし。

今日は夕方から昨日すり込みをしたノコギリのアサリ出しと、仕上げの整形と目立てをした。昨日はヤスリの端を欠いてしまったけど、今日はヤスリがけが自分としてはかなり進歩した気がする。もちろん「上手くなった」なんて言えるにはまだまだ何年も、何年もかかるけど。

進歩したと感じるのはヤスリの動きが随分と安定して、上手に研げるようになってきたからだ。鋸も包丁やかんななどの刃物を研ぐのと基本は同じで、刃の平面を出すのが大事。今までは動きが全然安定しなかったのに、なぜか今日はいきなり安定してすれるようになってきた。その代わりにヤスリを持つ指が開かなくなった。(^^;

ノコギリの刃には一つの山で3つの刃がついている。それを一つづつ研いでいくわけだけど、面白いものでヤスリが慣れてくると「あっ、これでいいな」と、目で見なくとも綺麗に研げると感触でわかるようになる。毎日仕事でやっている人なら、その感覚はもっとシビアなものなんだろう。

それにアサリ出しで金床に歯を当てて、専用の槌で叩いて刃先を曲げるときも、うまく曲げられると感触でわかる。全くの素人でもわかるというのは面白いものだ。もしかしたらノコギリの板の狂い取りもやっていれば感覚的に判断がつくようになるのかもしれない。

ということで、大工道具のようなシビアな目立てはできないけど、自分が持っている木を切るだけの鋸なら、目立てはかなり自信がついた。これって、自分としては大事な鋸も思い切り使えるのでかなり嬉しい。(^^)/
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ノコギリのすり込み [道具]

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いつも初めての作業はこの鋸でやるので、刃先の長さも形もバラバラ。

今日は仕事が一段落した夕方、前々からやらなければと思いつつも、面倒で手をつけなかったノコギリのすり込みをやることにした。このノコギリはもう何度も目立てをしているので、歯の形が崩れてしまい刃先も尖っていなくて歯の高さ全体が低くなっている。このままじゃ切れが悪いので、歯と歯の間の谷の部分をヤスリですり込んで歯の形をもっと高くして尖らせなければいけない。

でもすり込みはまだやったことがないので、どうなることやら。恐る恐る手をつけたけど、「習うより慣れろ」とはよく言ったもので、しばらくやっていたらどうすればいいのか少しだけわかってきた。わかったからその作業ができるかといえば、それはまた別の話だけど、あとは目立てと同じで経験を積まないことには話にならない。
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でも2時間ほどかかってなんとか終了。歯の高さが変わったのがわかるでしょうか?今日はすり込みだけで疲れてしまい、歯の形を整えるまでは至らず。アサリ出しもやらずにお茶を濁した。

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でもまあこんな感じに切れるので、良しとしよう。あとは何度も繰り返して、もっとヤスリの動きを安定させなければ。実は今日はヤスリの動かし方が悪くて、ヤスリの淵を数か所欠いてしまった、もったいない。道具を痛めないでメンテナンスできるようになるには時間がかかりそうだ。
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ワラジを編む治具 [道具]

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先日、リフォーム中の古い民家から大きな山仕事用の鋸をもらったことを書いたけど、その時に一緒にもらってきたのがこの「わらじ編み用の治具」。もう5〜60年以上も前の時代のものだけど、今60代以上の人たちは見た記憶があるらしい。

かつては夜になれば屋根裏や物置、家の隅から藁を持ってきて、この治具に足をかけてワラジを編んでいたのだろう。屋根裏には今でも大量の藁が積まれていたけど、「昔は大きな家じゃないと生活ができなかった」と周りの年寄りに聞くけど、なんでも家の中に置いておかなければ冬にはどうしようもなかったのだろう。家によっては家の中で鶏も飼っていたらしい。
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わら縄をかけた部分は日々藁で擦られてすり減り、磨かれたようなツヤが残っている。材質はケヤキのようだけど、硬いケヤキが藁でこんなにすり減るにはどのくらいの時間がかかるのやら。暗い冬の間には一日中編んでいたのかもしれない。

さすがに今これを使ってワラジを編む気は無いけど、背負子に使うショルダーを編むのに使えそうな気がしてもらってきた。使い方を教えてくれる人もいないのでやってみるしかないけど、どうにかなるだろう。

背負子も思っていた以上に消耗するので、数年のうちには作り変えないといけないかもしれない。今更作ってくれるところはないし、あっても木工細工でびっくりするような値段になるはず。やっぱり日々使う道具は自作になりそうだ。

どなたか、背負子用にいい材木が余っていたら教えてください。(^^)/

古い鋸をもらった [道具]

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今日、廃材をもらえると聞いてお邪魔したら、その築100年以上の古い家の屋根裏から出てきたという、1尺8寸ほどの大きな鋸が捨ててあった。錆びていたけど致命的なものではないし、狂いも2箇所ほどあるだけ、歯の欠けもないので「もらってもいい?」と聞くと、あっさり譲ってもらえた。今ではこんな大きな鋸があっても、使い道がないのでそれも当然かもしれない。

しかし尺8寸の鋸は今では作ることができないサイズだし、丸太を切るには自分でも使いやすい大きさ。なので今では新旧の3本を持っているけど、この鋸は歯の付いている部分の寸法は同じだけど、首がさらに長くて全体では1〜1寸半ほど長いので2尺というのかもしれない。使った感じも微妙に長さを感じる。

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最初に見たときは板が磨いてないので「土佐もの」かと思ったけど、どうも形が違う。タガネで打った銘はあるが、どうやら「中や」なにがしと書いてある。会津とも違うようなので、長野か関西かもしれない。

かつてはここでも2件の鍛冶屋があったとは聞いているが、農具を作る程度で鋸のような難しいものが作れる鍛冶屋ではなかったらしい。新潟といえば刃物が有名だけど、なぜか鋸と斧はほとんどないのはなぜなんだろう(訂正・かつては長岡に鋸鍛治が何十件とあったそうです)。山仕事をする人がいなかったとは思えないけど。この場所を考えれば長野あたりのものと考えるのが妥当だろうけど、案外三木などの西のものが入っていたのかもしれない。

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握りはこれまでにないほど太くて、小指側が(下)徐々に太くなっている

全体的な形は古い鋸のように見え、槌の当たりの痕跡を見ると西洋鋼が一般的になってからの作りとも違って見えるが、鋼自体は玉鋼ではないようだ。西洋鋼か安来鋼だろうけど、鋼を手打ちで作ったような感じがする。しっかりした技術を受け継いだ職人が、小さな鍛冶屋でコツコツと手作りしたものだろうか。

鋼自体はかなりヤスリが乗りやすくて、目立てはやりやすい。これなら山仕事が終わった後で毎日の手入れも楽だっただろう。ともあれ、板の狂いも取れたし目立てもアサリだしも終わったので、この鋸も他の鋸と一緒に大事に使おうと思う。
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裏山で木こりしてます [道具]

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昨日はまだケースのない1尺8寸の鋸のために、杉板を探してきてちょっとした工作。午後には早速その鋸と、もう少し短い尺4寸の鋸、そして斧を持ってちょっと離れた集落の山に薪を切り出しに行ってきた。この薪用の材木は以前伐採しているのを教えてもらい、持って行ってもいいと言われているもの。ただその場所がちょっと運び出すのが大変。

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マウンテンバイクでもきつい坂道を登り、それから山のちょっと急な斜面を登り、一番上の峰まで上がる。その峰の両側に伐採した杉や楢などが倒してある。山の斜面なので短く切ったものは谷に落ちてしまうので、ある程度の大きさで切らなければならない上に、それを運ぶのがまた一苦労。

でもうちの鋸は太い木でも力を入れずに引いていると、シャーシャーとよく切れて長時間の作業でも苦にならない。切った木は今月中になんとか家まで持って来たい。明日は太い楢の木を切りたいので、チェーンソーの出番だ。頑張らねば。
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金床の修正と鋸の目立て [道具]

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田舎にいると鎌やスコップの曲がりを直したり鋸の目立てなど、何かと金床を使う機会がある。しっかりした金床が欲しいと思っているけど、本格的なものはちょっと手が出ないので今は拾ってきたH鋼を使っている。

このH鋼、以前の所有者もだいぶ使い込んだようで表面が傷だらけ。おまけに縁も大小の欠けや傷で直線がない。昨日鋸のアサリだしをするときにも、どこに置けば鋸の歯に当たるのかが分かりづらく、作業がいちいち停滞した。2年も雨ざらしだったので仕方がないけど、錆を落として少しだけ光った部分が出るまでに、合成砥石の荒い目のものを2本潰してやっとこれだけだ。

なので今朝は平ヤスリを手にゴシゴシゴシゴシと1時間あまりこすり、なんとか写真手前の短辺の直線を出して角を磨いた。長辺(写真左側)も頑張ったけど、まだ傷だらけで先は長い。でもこれでアサリだしはできるようになったので、あとは平面が中心に出せればいいけど、作業を考えると気が遠くなりそう。

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昨日の鋸も今日は再度手を入れて、まずは錆を取ってもう一度目立てのやり直し。ところが錆を落とすと今まで見られなかった板の修正の傷跡が出てきた。その場所はまさしく自分が手こずっていた場所で、「やっぱりここが狂っているんだ」と納得。

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それにこの土佐の鋸はそれほど古いものじゃないと思っていたけど、銘の上に「特鋼」とあるのがわかった。この時代(明治中期?)だと玉鋼から輸入鋼に変わる頃だろうから、「特鋼」なら多分輸入鋼の意味だろう。もう一つの土佐ものの鋸はおそらく玉鋼だと思うけど、そんな違いを想像するのも楽しい。

ところで目立てとアサリだしをやり直したら、嘘のように切れ味が鋭くなって、すっかり愛着が湧いてきた。おそらく普通の鋸を窓付き鋸に切り直したものだし、手に入れた時はサビや歯の状態が悪いので手放そうかと思っていたけど、このまま使い込むことになりそうだ。
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古い土佐ものの目立てとアサリだし [道具]

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最近は裏山に倒木を切りに入るけど、昨年買った古い鋸が切れないので目立てとアサリだしをやった。だいぶ使われていなかった鋸らしくサビが多いのは仕方ないとして、歯が左右に振り分けられていなくて、丸太を切ると切った溝に挟まって鋸が動かなくなってしまう。

山仕事用の道具としては不思議だけど、アサリだしをほとんどやらずに、刃先だけを研いで使っていたかのようだ。鋸自体はだいぶ使われたものらしく、それなりに歯を擦り込んであるので、切れない鋸ではないのだろう。

しかし同じ土佐ものでももう一つある鋸とは硬さが全然違う。表現が難しいけど、もう一つの方は柔らかくてヤスリはよく立つのに、木はよく切れる。鋼が硬ければよく切れるというわけでもないのかもしれない。

ところで鋸の目立てはこれまでに何度もやってきたので、それなりに切れる歯が付けられるようになってきたけど、一つづつ歯を左右に振り分ける「アサリだし」は初めての経験。これもいつかはやらなければと思っていたけど、知識があっても実際はなかなか思うようにはいかない。

面白いのは板の狂いを取っても翌日になるとまた狂いが出ていること。形状記憶合金なんてのがあるけど、そんな感じで一度綺麗になったように思えた板にまた狂いが出る。こういうのは力の加減や打つ部位の違いが大きいのだろうし、狂いを取ったつもりでいても実際には表面的なものでしかないのだろう。習うより慣れろとはいうけど、独学で覚えるのはなかなか大変だ。
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