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リヤカー引いてキャンピング 2 [サイクリング]

猿飛橋.jpg


秋山郷には温泉がいくつもあり、10年以上前には相棒と何度か訪れたことがあった。その頃は鈴木牧之も「秋山紀行」も知らなかったが、この地へ引っ越してから読んだこの本には所々に興味深いことが書かれていて、いつしかもう一度ゆっくりと巡ってみたいという思いが強くなった。

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秋山郷に入るとじきに出てくるのが猿飛橋。180年余りも昔に書かれた「秋山紀行」には、すでにこう書かれている。「(抜粋)有名な猿飛橋はこの村の傍にあってとても恐ろしい橋だという。見上げると巌石はそびえ立ち、見下ろすと深い水は藍色によどんでいる。両岸の狭いところに二本の長い木を渡し、横に柴を組み合わせている。橋は真ん中がたわんでいて気味が悪い。腹ばいになって中ほどまで進み、冷や汗を流しながらやっとの思いで向こう岸にたどり着いた。両岸の光景はとても筆では書き表せない。素晴らしい木の形、不思議なかっこうの岩。川上から川下まで目を奪い、いつまで見ていても見飽きない。」

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この一文が頭にあり、この橋を見てみたい思いがあった。猿飛橋は国道405号線と逆巻集落を結ぶ橋で、中津川で最も狭い断崖の上にかかる橋らしいが、橋までは国道から1分の距離とある。おそらく標識は車で移動の所要時間だろう。国道から中津川までの高低差を考えると、リヤカーを引いていくのはどうしたものかと少し迷ったが、せっかく来たのだからと意を決する。

意外なことに下り始めて、最初のカーブを曲がると10秒ほどで橋が見えた。新潟の橋50選に選ばれているとは思えないコンクリートの粗末な橋がそこにあった。中津川の流れも当時とは全く違うのだろう。橋のすぐ下には淀んだ淵があったが、水が逆巻く流れの名のある集落も、さすがに200年近くも前の風情は失われていると言っていいかもしれない。
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